グラバー園にある水道共用栓のお顔は・・・?
2018年6月1日
6月1日から7日までは水道週間(^O^)ということで、今日はグラバー園にある明治期に使われていた水道共用栓をご紹介します♪

明治期に入りコレラが流行した際、旧リンガー住宅の主フレデリック・リンガーが招いたイギリス人技師J・W・ハーツなどをはじめとした多くの人々の努力により、長崎市内に日本で3番目となる近代水道が通りました。
とは言ってもすぐに各家庭に水道が通ることは難しく、当初は市街地に写真のような水道共用栓が設置されていたのです。
こちらはグラバー園にある共用栓。現在では共用栓のボタンを押すと水が流れてますが、明治時代は市街水栓番が朝から栓を開け、夕方に閉めていました。

さてこちらの共用栓、解説には「人間の顔をした蛇口から水を出して…」とあります。
この「顔」、、、本当に「人間」でしょうか?
先日、じっくりその「顔」を観察していると劣化はしていますが顔全体が毛に覆われていたように見えました。

いろいろ「水」と「人の顔」と「毛むくじゃら」から想像して思いついたもの、
もしかして「ライオン」では!?
さっそく全国で最初に近代式水道を設置した横浜の水道の歴史を調べていると、なんとグラバー園にある水道共用栓と似た共用栓でライオンの口から水が出ている形のものを見つけました。
おそらくグラバー園の共用栓も横浜にあるようなライオンのデザインだったものが長年使われてきたことで面影が薄れてきたのではないかと思われます。
グラバー園の共用栓は動く歩道の2号機横にひっそりたたずんでいます。
みなさんにはこの「顔」が何に見えるでしょうか?じっくり観察してみてください。
ですが、真剣に見過ぎると私のようにちょっと怪しまれるかもしれません(^O^;)
