【グラバー家ヒストリー EP1】 トーマス・ブレーク・グラバーの故郷
2019年7月23日

富三郎:みんなさん、こんにちは。富三郎です。突然ですが、父グラバーについていただく質問に「グラバーさんはどこの国の人ですか?イギリスですか?オランダですか?」という内容をいただきます。
前回、「グラバー家ヒストリー」のお知らせをしましたが、今日の記念すべきエピソード1はグラバーの生まれ故郷についてのお話しましょう。
1838年6月6日、トーマス・ブレーク・グラバーは8人兄弟の5番目として、スコットランドの北部に位置するフレーザーバラという小漁村で誕生しました。父のトーマス・ベリー・グラバーはイングランド育ちの沿岸警備隊に勤務する英国海軍大尉、母のメアリー・フィンドレー・グラバーはスコットランド出身でした。
ツル:あら?グラバーさんのお父様とグラバーさん、どちらとも名前が「トーマス」なのね!
富三郎:当時は父の名前を息子にもつけることは多かったのです。旧リンガー住宅の主人フレデリック・リンガーも長男に同じ名前をつけていますね。こういう場合、息子の方を「フレデリック二世」と呼ぶことで区別していました。
さて、フレーザーバラで誕生したグラバーは、12歳の時にアバディーンの郊外に移り少年期を過ごします。

グラバーは幼少期より、スコットランドの港の風景や造船を目にしてきました。この思い出がのちに、長崎で造船の仕事に携わるきっかけになったのかもしれません。
さて、今年日本で開催されるラグビーワールドカップ!各国の選手団が日本各地をキャンプ地としますが、長崎にはスコットランドの選手団がやってきます!

<参考文献>
ブライアン・バークガフニ『グラバー家の人々』2011長崎文献社
【旧グラバー住宅 耐震化を含む保存修理工事について】
現在、旧グラバー住宅は耐震化を含む保存修理工事のため、見学及び順路に変更がございます。約50年ぶりとなる、今か見ることができない世界遺産の保存修理工事の様子を間近でご覧ください!



グラバーに関する展示については、「グラバー特設展」と題して、「旧リンガー住宅」及び「旧スチイル記念学校」で開催中です。ぜひこの機会ご覧くださいませ。

グラバー特設展についてはコチラをご覧ください。