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Story 12ロバート・ウォーカー二世(1882-1958)について

 ロバート・ウォーカー二世は、英国人船長ロバート・N・ウォーカーと日本人妻福田サトの次男として、明治15年(1882)に神戸で生まれた。ベルファスト(北アイルランド)の学校を卒業した後に長崎へ戻り、父の会社「R・N・ウォーカー商会」に就職した。

 明治37年(1904)、ウォーカーは製造機一式を居留地のオークションで落札し、下り松甲44番地の自社倉庫で「バンザイ炭酸飲料会社」を立ち上げた。以降13年間、この会社は「バンザイ」ブランドのジンジャエール、ソーダ水や他の炭酸飲料を製造し、地元のホテルや店に販売した。明治41年(1908)、ロバート・N・ウォーカーは4人の娘たちを連れてカナダに移住し、R・N・ウォーカー商会の権限を次男ロバート二世に譲った。大正4年(1915)、ロバート・ウォーカー二世は、現在グラバー園に移築保存されている南山手乙28番地の洋風住宅を購入した。彼は無国籍という特異な状況にいたが、昭和3年(1928)に日本国籍をとり、正式な名前をRobert Walkerから、姓名をカタカナ表記、「ウォーカーロバート」と変えた。

 ウォーカーは昭和12年(1937)、長崎出身で同じく英国人男性と日本人女性の間に生まれたメイブル・シゲコ・マックミランと結婚し、その後二人の息子の父となった。太平洋戦争の間、ウォーカー家は日本国籍を保持しているにもかかわらず、警察の厳しい監視下に置かれたが、終戦後も、南山手の乙28番地に住み続け、日本国籍と英語名を持つ家族として異彩を放った。

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