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旧スチイル記念学校

東山手に建てられた、
スチイル記念学校の校舎。

旧所在地
長崎市東山手9番地
建築年
1887年(明治20)
移築年
1973年(昭和48)
建築面積
267㎡
構造
木造、2階建、塔屋は3階建
旧所有者
海星学園
旧スチイル記念学校

解説

大正時代のスチイル記念学校

旧スチイル記念学校は(Steele Academy)は東山手9番の英国領事館跡地に建てられました。設計を行ったのはアメリカ人宣教師ヘンリー・スタウトで、外観は教会を思わせる形が特徴です。また幾度となく増改築をしており、大正時代には踊り場から別棟に向かう渡り廊下があり、現在はその名残で2階に上がる階段の踊り場が広くなっています。

この学校は1887年(明治20)9月に開校しました。学校の名称は、当時アメリカのダッチ・レフォームド教会の外国伝道局長であったスティール博士の名前に由来します。彼の息子ウィリアム・ヘンリーは18歳の若さで亡くなり、スティール博士はこの学校を建設するにあたり、息子を祈念し建設資金を寄附しました。

東山手の洋館群。中央がスチイル記念学校

開校後、私立東山(とうざん)学院、私立中学東山学院、明治学院第二中学部東山学院と校名は改称されましたが、英語教育と特色ある学風で1932年(昭和7)までの45年の歴史を長崎の教育史に刻ました。その後、東京の明治学院に合併されると、長崎公教神学校、東陵中学校、海星学園校舎と変遷し、1972年(昭和47)に海星学園より保存のため長崎市が寄贈を受け、翌年グラバー園に移築し復元されました。

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